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明日の東レをつくる社員のはじめの一歩!東レ社員フォーラム2023を初開催!

こんにちは!東レ公式note編集部です。今回は、2023年12月に開催した社員全員で東レの未来を考える「東レ社員フォーラム2023」についてご紹介したいと思います。

「東レらしい”挑戦“を考え、未来への一歩を踏み出す日」と題した今回のイベント。全国の事業場や工場16拠点をオンラインで繋ぎ、総勢3,000名以上が参加する大規模なイベントとなりました。今回はじめての開催となりましたが、ユニクロ柳井会長のトークあり、社内表彰ありで大盛況となりました。その模様をレポートします。


東レの未来を考える!「東レ社員フォーラム」初開催!

わたしたちは新しい価値の創造を通じて社会に貢献します
これは東レの企業理念です。長きにわたり受け継がれている、もっとも大切な言葉です。

2026年4月に迎える会社創立100周年まで、あと2年。どのような姿で100年の節目を迎え、その先をどのように進みたいか。大きな節目を前に、社員全員で考え、想いを共有し、理念に基づいた行動を自ら実践しよう、挑戦しよう。そんな願いを込めて、「東レ社員フォーラム」は企画されました。

全国各地の拠点でさまざまな仕事に就く人がいる東レ。その中で、日中の2時間を社員フォーラムの参加に充ててもらうことは容易ではなく、開催自体が「挑戦」でもありました。

日本橋にある本社をメイン会場とし、全国にある事業場や工場に集合視聴会場を設け、なるべく多くの社員に参加してもらえるよう準備。ただ視聴するだけでなく、当日は手持ちのスマートフォンやPCから各自リアルタイムで感想を投稿したり、アンケートに回答したりできるようにするなど、参加型のイベントになるよう工夫しました。

「挑戦」とはなにか。みんなで考える。東レトップとユニクロ柳井会長との対談も

開始前のメイン会場の様子。驚きの表情や笑顔で会場がどんどん埋まっていきます

社員フォーラムは2つのプログラムで構成され、1つ目は、ユニクロの柳井会長と東レの大矢社長のスペシャル対談でした。(事前収録を放映)

目玉企画のトップ対談!
「RealTalk Special ユニクロ×東レトップ対談」 柳井会長(右)、大矢社長(左)

「リアルトーク」と銘打った企画は、もともと東レの経営陣と社員の双方向のオープンなコミュニケーションを目的とした不定期開催イベントで、社内のランチタイムにライブ配信しています。

今回は、この企画のスペシャル版。大矢社長との対談ゲストにユニクロの柳井会長をお迎えして対談をしていただきました。ユニクロと東レは、2006年から現在まで、戦略的パートナーシップのもと、ヒートテックやエアリズム、ウルトラライトダウンなどを共同開発。これらは、日常生活を豊かにする“LifeWear”として、世界中で愛用されています。

大きく4つのテーマで繰り広げられたスペシャル対談。対談中に登場した印象的なフレーズが会場の画面に映し出され、自分はどれがもっとも心に残ったか、社員がリアルタイムで投票する時間も設けられました。

リアルタイム投票はスマホやPCから。皆さん真剣です

その中でもっとも社員の共感を集めたのは「一人ひとりがエンジンになる」という言葉でした。

「挑戦」を共有しよう。そして仲間を讃えよう。はじめの一歩賞 社員投票 結果発表&表彰式

受賞者のみなさん。日覺会長(右端)、大矢社長(左端)

2つ目のプログラムは「はじめの一歩賞」の結果発表と表彰式でした。成果ではなくプロセスに光をあて、活動規模の大小を問わず、挑戦する意欲を讃えようという、今までにない社内表彰です。募集は下記のような呼びかけで始まりました。

例えば、自分たちなりの小さな改善をはじめること。
例えば、日々のコミュニケーションに新しい方法を取り入れること。
例えば、今までに無い視点で仕事に取り組むこと。(中略)
一人ひとりが踏み出した一歩には、一人ひとりの体重がのっている。
想いがのっている。その一歩をひとつずつ丁寧に見つけ、光をあてよう。
成果よりも、踏み出した事実を讃えよう。

今回はじめての取り組みでしたが、想定を上回る190件もの「はじめの一歩」がエントリー。そのうち自薦が147件と、多くの方が自主的に参加してくれました。190件のうち、事務局の審査を通過した厳選18件が、最終審査となる社員投票へと進みました。3,000名を超える任意参加社員の投票の結果、もっとも共感を集めた5件の「はじめの一歩」が、社員フォーラムの壇上で華々しく表彰されました。

東レの明日を作るはじめの一歩!
賞受賞者のご紹介

今回、受賞した5つの「はじめの一歩」をご紹介いたします。

受賞者①:出原 優一(右)と坂本 健太郎(左)
長い歴史の中で当たり前と化し、意見を言い出しづらくなっていた職場ルールについて、勇気を出して疑問を投げかけた出原さんと、その勇気を無駄にするまいと賛同した坂本さん。その行動が、今の時代に合ったルールへの見直し、改定へと繋がっていきました。場の空気を恐れず声を挙げてみる姿勢、自分たちの力でよりよく変えていこうという姿勢が、多くの社員の共感を得ました。

受賞者②:二宮 一歩
「排水処理工程の処理水と余剰汚泥を利用して、花を育ててみよう、社員の皆に喜んでもらおう」と、とてもシンプルながら心が洗われるような美しい挑戦が、多くの社員の共感を得ました。勤続30年の節目に工場に何か恩返しをしたいと、花の種を自ら購入するところから始めた二宮さん。表彰式をリモート視聴で見守る愛媛工場のサテライト会場には花が飾られ、まさに小さなはじめの一歩が大輪の花を咲かせ、晴れ舞台で讃えられた瞬間でした。

受賞者③:斉藤 寛
製造業の現場では、長年にわたり男性職場として生産活動を行う例が少なくありません。岡崎工場繊維製造部第1製糸課に勤務する斉藤さんは、自動機導入や組織再編・業務拡大などにより、ジェンダーフリーな職場へと転換できる好機を迎えたことに着目。その好機を逃さず、女性が活躍できる職場環境づくりを着実に進めました。SDGs目標の1つでもあるジェンダーフリー。斉藤さんの高い志と行動力を、皆が讃えました。

受賞者④:森山 美耶
複数のデータを集約・分析する際、工場ではまだ手作業で膨大な単純作業を繰り返すこともしばしば。組織の規模が大きいと、古くからの作業フローを変えることも容易ではありません。森山さんは持ち前のチャレンジ精神とガッツで、データ集計・分析・見える化に有効なソフトを操るスキルを習得。非効率な状況を自ら打開するだけでなく、まわりにも広めて名物先生になりました。独学継続中の森山さんの挑戦は、まだまだ続きます。

受賞者⑤:河瀬優太(右)、推薦者の内海遼太(左)
今後、確実に活躍の場を広げていくであろうドローン。近い将来、業務効率化や省人化に貢献することは分かっていても、具体的にどんな作業をドローンに任せられるのか…。「その近い将来を黙って待っていないで、自分たちで引き寄せよう!東海工場の空にドローンを飛ばして検証してみよう!」それが河瀬さんのチャレンジでした。まずはやってみることで、将来の姿を描き、可能性を体感する。先駆者の想いに、多くの社員が共感しました。

受賞の様子を社員みんなで見守り、和やかな時間となりました。社員それぞれのスマホやPCから投稿された視聴者の感想も表彰式ではご紹介。受賞者のはじめの一歩が、さらに新しいはじめの一歩につながるような、そんな期待感もある表彰式でした。

挑戦を生み出す機会と機運を!東レ社員フォーラム2023開催に込めた想い

今回の東レ社員フォーラムは、東レ株式会社の総務・コミュニケーション部門 コーポレートコミュニケーション企画推進グループ(以下CC企画G)が中心となって企画し、各事業場・工場の協力部署や社外の制作会社スタッフのみなさんなど多くの方々のご協力で実現しました。たくさんの方々を代表して、CC企画Gのメンバーに東レ社員フォーラムに込めた想いや実施してみての感想を聞きました。

【プロフィール】総務・コミュニケーション部門 コーポレートコミュニケーション企画推進グループ南 隆之(左) 浅見 尚宏(中) 勝野 裕士(右)コーポレートコミュニケーション企画推進グループは、コーポレートコミュニケーションに関する企画・推進を目的に2022年1月に発足。社内外への東レグループの情報発信戦略の立案や、さまざまなコミュニケーションの課題解決に資する、社内活性化施策を立案・実施している。

-初めて「東レ社員フォーラム」を開催するに至った経緯、目的や思いを教えてください。

浅見:今回の「東レ社員フォーラム」と「はじめの一歩賞」は、インナーブランディングの新企画として、我々のチームが主体となり、2つ同時に立ち上げました。

2026年4月に会社創立100周年を迎える当社にとって、2023、2024、2025年は非常に大事な3年間です。ただ単にアニバーサリーイヤーを迎えるのではなく、どのような姿で迎えたいか、どのような姿になっていたいかと考えた時に、社員の参画意識をさらに高めていくような、新しい仕掛けが必要だと考えたんです。

2つの新企画立ち上げにあたり大事にしたことは、「挑戦を生み出す機会と機運づくり」です。これまでのさまざまなインナーブランディングの活動を経て、企業理念に対する理解・浸透・共感の達成度は比較的高い数字が出ていたこともあり、今後はさらに、「行動」「習慣化」フェーズへのステップアップが必要でした。当社はもともと、失敗を恐れることなくチャレンジできる自由闊達な社風や企業文化を持っている会社だと思いますが、常に誰でも、どの組織でも実践できているか?と問われれば、そうとは言いきれない現実もあります。

日々の業務のめまぐるしさ、目の前の仕事や出来事に追われ、遠くのゴールが見えなくなる、余裕がなくなり視野や思考が狭くなるといったことは、誰にでも、どの組織にも起こり得ます。私たちCC企画Gの役割は、社内に目を向け、耳を傾け、会社全体としての大きな良い流れを生み出すことだと考えていますので、社員全員を主役に据えた新しいコミュニケーション施策を通して、その大きな流れを起こそうと考えました。

そして、その大きな流れを、100周年の社内機運につなげていくために、連動性や継続性を意識した点も、今回の企画のポイントと言えます。

-イベントを振り返ってみて、良かった点・満足している点を教えてください。

参加者満足度(事後アンケートより抜粋)事後アンケート回答者:約2,200名

勝野:事後のアンケート結果で、参加者の満足度が非常に高かったことは、やはり良かったですし、企画・運営側としても嬉しかったです。5段階評価では、「非常に良かった(とても満足)」「良かった(やや満足)」が全体の9割を占めています。
自由記入のコメントでも「“挑戦”する姿勢を、会社全体の方向性として共有できてよかった」「最初はイベント開催に疑問を感じていたが、結果、非常に良かった」「登壇者がいきいきとしていて良い活動と感じた」「経営トップの視点や見解を学ぶことができ、貴重な時間だった」といった好意的なコメントを多数いただきました。

また、「将来に向けて、明るく前向きに頑張っていこうという思いが強く感じられ、嬉しくなった」といったコメントもありました。特に100周年のような大きな節目が近づいてくると、過去の振り返りや、歴史に学ぶ企画が多くなってきます。それらとあわせて、これから先のこと、未来のことについての発信・共有・理解の場が必要。それは、特に若い社員たちが求めていることかもしれません。

今回立ち上げた「東レ社員フォーラム」と「はじめの一歩賞」が、東レの未来を考える機会の一つであると認識され、企画趣旨が伝わったことについても、企画側としては手ごたえを感じています。

-苦労した点はありますか?「ここは少し想定と違った」「もっとこうできた」とか、今後の課題や展望につながる点などもあれば教えてください。

南:やはり準備期間が短かったことでしょうか。時間があれば事前準備できたことは多々ありますが、新しい企画や初めての試みの際は、だいたい時間が足りないものかもしれません。今回やってみて、企画から当日までの全体感や関わる人・部署なども把握できたので、次回はもう少し、当日までの進行管理はスムーズになると思います。

参加社員の属性(職種・所属部署)に差が出たことも、今後の課題です。複数の拠点でさまざまな仕事に就く人がいる中で、日中の2時間を社員フォーラムの参加に充ててもらうことは容易ではなく、それは最初から予想できていたことでした。事前の告知方法や告知のタイミングの工夫はもちろん、「社員フォーラム」「はじめの一歩賞」開催の意義についても、次回はより丁寧に広く伝わるよう工夫し、参加者の拡大を目指していきたいと思います。

第一回目の開催ということで、参加対象は東レ株式会社社員が中心でしたが、次回以降はグループ会社にも拡大していきたいと思ってます。国内外に300社以上ありますので、これも簡単なことではないと思いますが、次回はまずは国内各社を対象に広げていく予定です。

社内の事後アンケートでは、良いコメントばかりではなく、内容に関するご意見や参加方法等の課題など、さまざまな声が集まっています。これらの意見も参考に、社内ヒアリング等も実施しながら、次回につなげていきたいと考えています。

すでに次回開催に向けて動き出している「東レ社員フォーラム」。東レ公式noteでもこれから100周年に向け、そして、その先の未来に向けたさまざまな挑戦を紹介していきますので、お楽しみに!

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